【初心者向けDB講座-MySQL編-】#6:関数と演算子

いろいろな算術演算子

SQLで使える主な算術演算子は、以下になります。

記号 説明
+ 足し算
- 引き算
* 掛け算
/ 割り算
% 余り

nullを含む演算の注意点

null とは、データが存在しないことを表す値です。
そのため null を含んだ計算結果は全て null になるので注意してくださ。

select 100 + null;
select 100 - null;
select 100 * null;
select 100 / null;
select 100 % null;
→全て null になります。

絶対値の取得

絶対値 とは、数値の符号を考えないゼロからの距離の大きさを表す数値です。

  • 10 の絶対値 → 10
    select abs(10);
  • -10 の絶対値 → 10
    select abs(-10);

  • 0 の絶対値 → 0
    select abs(0);

四捨五入を行う round関数

round とは、数値の符号を考えないゼロからの距離の大きさを表す数値です。

基本構文

ex)

  • 丸めの桁数 0 = 小数 第一位 で四捨五入
    round(20.555, 0) → 21
  • 丸めの桁数 1 = 小数 第二位 で四捨五入
    round(20.555, 1) → 20.6

  • 丸めの桁数 2 = 小数 第三位 で四捨五入
    round(20.555, 2) → 20.56

例題:国別(countryテーブル)のGNPを小数点第一位で表示してください。

文字列演算

文字列 a と文字列 b を連結します。
ただし、MySQL、SQLserver2012以降では concat関数 を使用します。

例題:国別(countryテーブル)の名前を「Code+Name」となるようにCodeと一緒に表示してください。間には、一文字分の空白を空けてください。

日付と時刻の演算

主な日付と時刻の関数や演算子は以下になります。

構文 説明
current_date 現在の日付
current_timestamp 現在の時刻
d + n n日後の日付
d - n n日前の日付
interval x hour x時間後の時刻
-interval x hour x時間前の時刻
extract 日付や時刻の特定部分(年や月)までを取り出す
最新情報をチェックしよう!